「ごはんに雑穀ミックスを
混ぜて炊いているけれど、
夫や子供が好きじゃないみたい。」
ママ友だちとの会話で耳にします。

子どもは黒いプチプチを
警戒したりしますよね。

雑穀は身体にいいらしいけど
取り入れ方が分からないから
お手軽な雑穀ミックス
となるようですが、

毎日続くと
やはり飽きは
やって来るものです。

それは「雑穀ミックス」だから
だと思います。

黒米、赤米、粟、ひえ、きび、
ハトムギ、大麦、アマランサス、
キノアなどを

ひとからげに
ミックスしてしまうのでなく、

それぞれの

味わい、食感、色

季節に合わせて、
身体の状態に合わせて

楽しむことができると、
雑穀との新しい関係が
作れますよ。

今日は雑穀についてお伝えしたいと思います。
 

なぜ身体にいいの?

ミネラルとビタミンが豊富。

雑穀米は白米のみに比べると、
はるかに豊かな栄養素を含んでいます。

そして雑穀は外側の果皮を取らない
「全体食」。

たんぱく質、カルシウム、
鉄分、マグネシウム、ビタミンなど
を摂取できます。

抗酸化作用のある物質を
豊富に含んでいるので
身体を活性化してくれるチカラ
持っているのです。

食物繊維が豊富。

雑穀米は食物繊維が豊富。

食物繊維は腸の働きを活発にし、
便秘などのトラブル解消に
役立つだけでなく、

腸管に付着した
発がん性物質などの有害物質を
絡めとり排出してくれる作用があり
腸内環境を整えてくれます。

ひとつ、注意すべきなのは
雑穀は消化に悪いこと。
摂りすぎは厳禁です。

どう取り入れたらいいの?

雑穀それぞれに
色、味わい、食感が異なります。

これは雑穀を色々混ぜ合わせた
雑穀ミックスでは
感じにくいもの。

単品でお米に混ぜ込んだり
季節の野菜と一緒に
炊き込みごはんにしたり
楽しむことができます。

雑穀にも陰陽がある。

陰陽観点から見たいと思います。
雑穀にも陰陽があります。

陰陽の簡単なイメージは

陰…フワッと広がっている、
陽…ギュッと固く縮まっている

ざっくり言うと
雑穀も大きなものが陰性気味、
小さな粒のものが陽性気味と
分けられます。

例えば「」や「ハト麦」は
陰性の雑穀。

暑い夏にいただく麦ごはんは
喉越しもよくサラッと食べられて
身体を冷やしてくれるチカラ
あります。

またむくみも防止して
くれますね。

もち麦」はどうですか?
というお声も
よくいただきます。

麦にも米のように
「もち種」「うるち種」
があり

「もち麦」は
アミロペクチンの多い
もち種です。

麦である事には
変わりないので
身体を冷やす性質があります。

寒い季節を避けて
食べた方が良いと思います。

寒い季節には

きび」「あわ」「ひえ
そば」「黒米

などの陽性の性質を
持つ雑穀を
取り入れてみてください。

黒米」は抗酸化作用を持つ
アントシアニンが豊富、
ピンクに色づいた黒米ごはんは、
もちもちした食感を楽しめ、
見た目にも温かさを感じます。

きび」は鮮やかな黄色
プチプチ食感
楽しいです。

そばの実」は高血圧や
動脈硬化に効果のある
ポリフェノールの一種ルチンが豊富。

炊き込むと香り高いごはんを
楽しむことができますよ。

ごはんに混ぜ込むポイントは?

お米の2割程度の雑穀が
適量だと思います。

それ以上入れると
ボソボソした感じが
出てきてしまいます。

今の時期は、
黒米とさつまいもを炊き込んだ
黒米さつまいもごはん
きびとさつまいもを炊き込んだ
さつまいもときびのごはん

里芋が美味しい時期には
きびと里芋、
ひえと里芋
など季節の食材と雑穀のコラボも
とても美味しくおススメです。

単品の雑穀は自然食品店で
簡単に手に入ります。

ちなみに私は、
高きびをひき肉に見立てて
調理するなどの
「もどき食」は作りません。

やむを得ない場合を除いて
「もどき食」は
自身の感覚、ご家族の感覚を
ごまかして鈍らせるもの。

食材そのものの味、香り、色合いを
楽しみたいと思っています。

寒くなって来るこれからの時期、
「身体にいいから」という理由だけでなく、

雑穀の個性を楽しんで、
ご家族が美味しいと喜んでくれる形で
日常の食生活に取り入れていってみてくださいね。