重ね煮ってなあに?

重ね煮とは

①食材を切って
②鍋に重ねて
③火にかけるだけの 簡単調理法。

旬の野菜をたっぷり使い、
陰陽が調和された「中庸」に調理することで
ご家族の体調をととのえ、

身体の内側から健康をつくりあげていく「家庭料理」です。

陰陽調和が取れた料理は素材の持ち味がじっくり引き出され、独自のまあるい味に仕上がります。

重ね煮5つの魅力

1、野菜を沢山食べられる

陰陽バランスが取れるように
根・葉・実多種類の野菜を使用するので

様々な種類の野菜を
沢山食べられる!

甘みが出て美味しいので
家族が野菜好きになります。

2、砂糖不使用、油も控えめ

野菜の甘みを最大限引き出すので
砂糖は使わず、油も最小限。

安心して離乳食や
介護食、糖尿病食を作れます。

3、皮もアクもいただく全体食

皮と実の間には栄養・旨みがぎっしり。
アクはフィトケミカルが豊富です。

素材のもつ栄養や生命力を
逃しません!

4、簡単、時短、エコ!

皮むきしないからゴミが少なく、
油も少ないから洗剤も多くは不要。

皮むきの手順が省略できることや
片付けが楽なので
とにかく楽したい人にピッタリ!

5、とにかく美味しい!

素材の旨みが十分引き出された、
滋養のあるふくよかなお味は

陰陽が調和された
優しいお味。

陰陽の調和って?

陰と陽は東洋の自然観。

存在するすべてのものには
陰と陽の性質があり
互いに補い合いながら
バランスを取って存在している

という考え方です。

食材も、私たち人間の身体も、
自然界の一部であり
陰陽の要素があると捉えています。

例えば、私たちの身体が健康であると感じている時は、 陰陽バランスが取れている「中庸」の状態のとき。
反対に陰性、陽性のどちらかに傾いてしまった時は、 傾き具合が大きいほど体調の崩れ具合が激しくなります。

日常の食生活に留意し、 傾きを少しの範囲に治めていれば 大事に至らず、体調をすぐに戻すことが出来るのです。

 

 

 

 

つまり、日々の食生活の中で
調和のとれた「中庸」のものをいただくことで、
自分自身やご家族の体調管理を行い、
身体の内側から整えていく「食養生」の家庭料理。

それが「重ね煮」なのです。

 

 

 

 

 

食材における陰と陽

陰性の野菜

●水気が多いもの
●身体を冷やすもの
●天へ向かって伸びていくもの

陽性の野菜

●水気が少ないもの
●身体を温めるもの
●地中へ向かって伸びていくもの

中庸を生み出すための重ね方

鍋の中で素材を重ねる順番に
大切なお約束があります。

上に向かう力を持つ陰性素材は下、
下に向かう陽性素材は上に、順に重ねます。

育成する向きをぶつけ合ように
重ねることで、
陰陽のエネルギーが作用し合い、
鍋の中で対流を起こします。

その結果、調和が起きて
中庸」の状態になり、
重ね煮独特の「丸い味」となるのです。

不思議ですね!

食べることは生きること。

それは、
食べるものが体を作っている
ということだけでなく
何をどう食べるかという選択をする力、
感じる心などを
育むということも含まれている。
そんなことを思い出させてくれる料理です。