重ね煮では「一物全体食」が基本です。

一つのものを丸ごと食べるという意味です。
 
丸ごといただくことで
その食物が持つ栄養や生命力すべてを
いただくことができます。
 
「丸ごといただく」の特徴の一つに
アクを抜かないがあります。

ごぼうやれんこんを使う時
水にさらすなどしてアクを抜いたりします。
調理法により様々なのかもしれませんが
重ね煮では、アク抜きしません。

複数の野菜を重ねることで
味が調和して、アクも気にならず
むしろ味に深みを増します。

人を例えるときに
「アクの強い人」という表現が使われたりします。
アクの強い人から「アク」を抜いてしまったら
持ち味が失われて、普通の人になってしまいます。
 「アク」って、大事だと思いませんか?

人も野菜も同じ。
「アク」は大事な持ち味で
それを生かしてこそ、うま味が増す。

わざわざ持ち味を抜いて、
違う味付けをするって
もったいない気がします。

なんだかアクが愛おしくなってきませんか★
重ね煮で、アクもまるっと味わってください。