「陰」と「陽」とは?

重ね煮は
「陰陽」の考え方に
基づいて作られています。

自然界に存在する
全て物のには
「陰」と「陽」の性質があり
互いに補い合い
バランスを取りながら
存在している
という考え方です。

イメージで言うと
「陰」は
冷たくてフワッとしている
「陽」は
熱くて固くて締まっている
という感じ。

どんなものが思い浮かびますか?

陰と陽の例を挙げると
秋冬⇔春夏
月⇔太陽
夜⇔昼
裏⇔表
暗⇔明

陰があるから
陽があるというのが
よくわかりますよね。

回す方向にも陰陽があります。
右回りと左回り、
陰陽どちらだと思いますか?

左回りが陰、
右回りが陽
と言われています。

フタやねじなど右回りで締まるものが多いですよね。

ゴマすりや
料理をかき混ぜるときなど
ちょっと右回りを
意識してみてください。

美味しさや栄養が
ギュッと集まって美味しさが増す
方向だと言われたりします。

野菜の陰陽

野菜にも陰陽の性質が
あります。

ざっくり言うと
地上で太陽に向かって
伸びていくお野菜
(葉物野菜など)が
「陰性」

地中で下に向かって
伸びていくお野菜
(根菜類など)が
「陽性」

鍋に重ねる順番

鍋に重ねるときは
下の方に
陰性のお野菜、
上の方に
陽性のお野菜を
重ねます。

…ということは
下の方にほうれん草などの
葉物野菜が来て、
上にゴボウや人参などの
根菜類!?

逆のイメージ!!

よく言われます。

この順番で重ねる
明確な根拠はありませんが

火の近くに
陰性野菜、
遠いところに
陽性野菜
考えると

そこにも
陰陽の調和
隠されている気がします。

この陰陽の順番を
守って重ねることで
全体が調和し
野菜の甘みや旨みが
引き出されます。

順番を間違えても
全部出して
重ね直す必要は
ありません。

そっと鍋肌に
並べてあげれば
大丈夫。

おおらかな気持ちでね。