陰陽調和の重ね煮は
東洋の思想である「陰陽」の
考え方を元にしています。
食材にも陰陽の性質があり、
それを調和させて作るんですよ。
野菜にも陰陽の性質が
あるんです。
ざっくり言うと
地上で太陽に向かって
伸びていくお野菜
(葉物野菜など)が
「陰性」
地中で下に向かって
伸びていくお野菜
(根菜類など)が
「陽性」
鍋に重ねるときは
下の方に陰性のお野菜、
上の方に陽性のお野菜を
重ねます。
…ということは
下の方にほうれん草などの
葉物野菜が来て、
上にゴボウや人参などの
根菜類!?
鍋の下の方にほうれん草などの
葉物野菜が来て、
上にゴボウや人参などの
根菜類だなんて
逆のイメージ!!
よく言われます。
フタをして火にかけると
対流が起こるので
上にあってもしっかり
火が通ります。
火の近くに陰性野菜、
遠いところに陽性野菜と
考えると
そこにも陰陽の調和が
隠されている気がしますね。
この陰陽の順番を
守って重ねることで
全体が調和し
野菜の甘みや旨みが
引き出されます。
順番を間違えても
全部出して重ね直す必要は
ありません。
そっと鍋肌に
並べてあげれば
大丈夫ですよ。
重ね煮は、陰陽の性質を
大切に考えている。
そう覚えておいてくださいね。
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