初めての出産は
わからないことだらけ。
どんな風に始まるのかも
わからない。
陣痛ってどれぐらい痛い?
誰かから
「酷い生理痛が来た感じ」
と言われたので
なんとなく痛いかな…と思ったときに
産院に行ってしまいました。
全く早すぎ。
一晩様子を見て、
「一日歩いてきなさい」と
朝、家に返されました。
それまで体重制限で
食べるものには気をつけていたのに
「産まれるからもういい!」と
コメダ珈琲店に寄り
ピザトースト食べたのを
覚えています。
「好きなものを思い切り
食べるのが一番」
と思っていたあの頃。
出産直前にその食事、
やめておこうよ…と
言ってあげたい。
その日は親族総出で
大型スーパーへ行き
ぐるぐる歩き回りました。
今思うと、みんな付き合ってくれて
本当に有難かったです。
夕方ぐらいになると
痛くて痛くて、
半べそで座り込みながら
歩きました。
産院についてからも、
まだ子宮口が開いていないからと
階段をのぼりおり。
「早く産んでしまいたい…」
そんな気持ちを先生に見抜かれ
「自分の気持ちだけじゃ
産まれないよ!」
痛くて目をつぶると
「目を開けなさい!
痛みから逃げちゃダメ!」
あれこれ叱咤激励されました。
やっと分娩台に上がってからは
陣痛から来るいきみと
自分の気持ちから来るいきみが
なんとなく分かった気がして
力を入れたり抜いたりを
繰り返しました。
初めから髪がふさふさだった長男。
「赤ちゃんは回転しながら
産道を降りてくる」
と聞いていたのですが
感触でそれがわかったほど!
赤ちゃんとの
感動の対面のはずなのですが
疲労感の方が強すぎて
感動もへったくれも
ありません。
この時以来
直径10センチの円を見ると
「これを通って産まれてくるんだ」
と思うようになりました。
女性の身体も、
赤ちゃんの身体も凄い!
食をおろそかにしない
里帰りし、日々ごった煮のような
野菜たっぷりの食事をしていたので
体重が最後に激増することなく
平和に過ごせました。
ただ、最後の最後に
食がおろそかになったことは
反省点。
自分の食べたものが
赤ちゃんの栄養にもなることを
忘れてはいけないかなと
思います。